2016.08.01 虫歯を小さく治すために
虫歯の治療と歯の修復は別です。
虫歯の治療前に、最終的に歯に詰める詰め物の種類まで決まってしまっていると、その詰め物に合わせて最初から歯を大きく削ってしまうことになりかねません。
検診で虫歯が見つかったら、まずは必要最小限の歯の切削で虫歯に侵された歯質だけを除去して、それから歯の詰め物の種類を検討します。そうすれば必要最小限の修復で済んでしまうことも多いのです。
(上のような治療中の写真をお見せして修復法を検討します。)
(コンポジットレジン直接修復の例)
あらかじめ決められた詰め物が入るように歯を削ることが虫歯の治療ではありません。
詰め物の種類は、虫歯に罹患した歯質を除去した後の健康な歯質の保存状態や治療経過(痛みや知覚過敏の発現具合)などから総合的に検討して決定することが大切なのです。