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2016.11.03  最先端 ≠ 最良

 歯を失った原因や部位は、人それぞれで異なります。失った歯を復元して機能を回復させる治療のことを欠損補綴治療といいますが、この補綴治療の難易度は、歯を喪失した原因と喪失部位によって変わり、歯を喪失してから経過した時間が長くなればなるほど難症例へと移行します。例えば喪失原因である虫歯と歯周病を比べると、歯周病に罹患している人ほどより短期間に難症例へと移行する傾向にあります。歯周病に罹患している場合は、顎の骨の歯を支える力が弱くなっているので、より早く咬み合わせの変化が起こってしまうからです。このように歯を失ってから生じた歯列や咬み合わせなどの変化が、大きければ大きいほど治療は困難になります。
 
 欠損を人工の歯で補う場合、まず歯を失ってから生じたひずみをどれ位改善する必要があるのかを一口腔単位で診断する必要があります。この診断結果にコストや時間的制約など患者様の希望を照らして前処置の内容を検討し、口腔環境の改善を行います。その改善の度合によっては、最先端の欠損補綴治療がいつも最良であるとは限りません。局所の条件が最先端のインプラント治療法の適応であっても、口腔機能全体からみた場合には、従来法のインプラントやブリッジ、入れ歯の方が望ましく、満足のゆく結果が得られる場合も多いのです。
 
 すべての医療に共通することですが、最先端の治療法が患者様にとって常に最良であるとはいえません。治療の選択肢を十分に理解し検討され、場合によってはセカンドオピニオンを求められることも大切です。
 
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インプラント?              
 
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ブリッジ?              
 
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入れ歯?              
 
*写真はすべて患者様の許可を得て掲載しています。

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