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2015.10.01  前歯のインプラント

インプラントの長さや直径には、様々なサイズがありますが、水平的な断面はどれも正円形です。一方、天然の歯の根は、いずれの部位も正円形ではありません。特に歯ぐきに近い部分の天然の歯根の断面は、長円形(楕円形)に近い形をしています。ですから、インプラントで人工の歯を製作する場合は、正円形の断面から長円形へと移行させながら形態を調製しなければなりません。
そこで重要なのは、インプラントの頸部のサイズと位置です。インプラント頸部のサイズが細くて、埋っている位置が内側で深いほど、形態付与の自由度が高まります。

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前歯部など審美的な配慮が重要視される部位ではこの配慮が特に重要です。正円から長円へ移行するための自由度が少ない場合は、歯の立ち上げりが不自然で、歯ぐきも退縮して(下がって)しまう場合が多いので注意が必要です。以前は、このような細くて深く埋められるインプラントシステムは、アバットメント(支台)との連結強度不足や、同じ位置への復位のしにくさ等の問題があり、技工作業が困難極まりましたが、最近はそれらの問題もほぼ解決され、非常に高い精度で審美的なインプラントの人工歯を製作することが可能となっています。

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現在のインプラントの潮流は、審美領域においては、「頸が細くて深く埋められるインプラントシステム」であるといえます。

*写真は患者様の承諾を得て掲載しています。

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