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2017.08.14  インプラントの歯にすると内側が狭くなる?

歯を失った顎の骨は、時間の経過とともにどんどん吸収して萎縮していきます。その際、上の顎も下の顎も、外側(唇側や頬側)の骨が無くなって、相対的に内側に向かって萎縮していきます。その結果、歯を失ってから何年も経過すると、本来歯があった場所の直下には、十分な骨が無くなってしまっていることが多いのです。

したがって、歯を失ってから何年も経過した顎の骨にインプラントを埋めようとすると、本来あった歯の位置よりも内側へ内側へとインプラントが位置付けられてしまう傾向があります。

ですから萎縮した顎の場合は、インプラントを外側に傾斜させて将来の歯列の方向に向かうように埋めることが大切です。外側に傾斜させなければ将来の歯の形態が不自然となり、何よりも内側のスペースが狭くなってしまいます。内側が狭いと舌のおさまるスペースが少なくなるので、発音がしにくくなったり舌を頻繁に咬んだりする原因になります。

どれくらい傾けるか、それは術前の入念な形態回復シミュレーションに基づいたトップダウンの埋入計画から決定されます。

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