2016.09.26 お口のリセット
「入れ歯が全く合わないので、インプラントにしたい」とおっしゃる患者様は大勢いらっしゃいます。
しかし、入れ歯の満足度が著しく低い場合に、いきなりインプラント治療をお受けになっても決して高い満足は得られません。
入れ歯もブリッジもインプラントも失った歯を補うための「人工の歯(義歯)」。
入れ歯が全く合わないという状態は、その時点で、口の中があらゆる「人工の歯」を受け入れることができないということを示している危険信号です。
まずは、口の中の環境(咬み合わせや残っている歯の状態など)を「人工の歯」が許容できる状態に変えてあげなければ、何を選択しても良好な結果は得られません。歯を支える手段が変わったことで、一時的な満足が得られたとしても、許容できないという環境の条件は変わりませんから、結局は長持ちせずランニングコストばかりがかかってしまうことになってしまいます。
今の「人工の歯」に満足できない場合は、次のステップへ進む前に、お口の中の環境を一度リセットしてあげることも大切です。