5年先も10年先も、患者さまに寄り添い、
責任をもってお口の健康を守ります。
いつも思うのは治療を行った患者様の将来の事。
自分が治療を施した患者様がいつまでも変わらずにご健康であるとは限りません。
患者様が全身的なご病気で長期間の入院生活を強いられてしまった場合や、介護が必要な状態になられたような場合に、ご家族や入院先の病院からの依頼で、インプラントや義歯のメインテナンスを行うために施設やご家庭を訪問させていただくことがあります。
もし、患者様がご自身で口の中の手入れを出来なくなってしまったら...。
ご家族の方でさえ患者様の口の中にどのような義歯が装着されているのかご存じない場合がほとんどです。
インプラントは、あらゆる義歯の中で最も後戻りが困難な治療法です。さらに、医院によって施術法や材料の選択基準が異なるメーカー主導性の高い治療法です。ですからこそ施術した医師は、いつまでも自らの施術に責任を持たなければなりません。そして万が一に備えて、使用したインプラントシステムや上部構造の着脱法、連絡先などが明記された治療記録を患者様やご家族にお渡ししておく義務があります。
将来義歯を外せないことが患者様やご家族にどれほど大きな苦痛を与えるか.....、高齢化社会をむかえた今、長期的な管理法があらためて見直される必要があるのではないかと感じています。
*写真はすべて患者様の許可を得て掲載しています。