2017.04.24 インプラントの可変性
インプラントの構造はメーカーによって様々です。
使用されるインプラントシステムのメーカーはもちろんですが、その構造や将来の可変性についても、事前に十分説明をお受けになっておくことをお薦めします。
例えば、インプラントボディーとアバットメント(支台)や、アバットメントと人工の歯との連結機構は、システムによって大きく異なり、これらに可変性がないと将来の口腔環境の変化に十分対応できない場合があります。
インプラントも人工物、天然の歯とは異なりますので、長く使って頂くためには、各コンポーネント間に可変性があって、万が一、連結機構の不具合(スクリューが折れたりした場合など)が発生した場合でも、リトリーバルインストゥルメント等により常に対処が可能であることが重要です。
インプラントの本数が少なくて残存した天然歯の数が多ければ多いほど、将来の口腔環境の変化に柔軟に対応するために可変性のある設計が求められます。