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2016.09.12  インプラントの成功率

術前の計画通りにインプラントを埋めることができて、一定の治癒期間後にインプラントが骨と結合し将来の歯を支える条件が整ったことが確認された時、そのインプラントの手術は成功したといえます。そういった意味でのインプラント手術の成功率は現在ではほぼ100%になったといえるでしょう。

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現在では診断技術が向上し、ほぼ術前のシミュレーション通りにインプラントの埋入を行うことが可能となりましたし、使用されるインプラント体もより強固な骨結合を得やすい表面性状に進化したことから、過去に比べると手術の成功率は格段に向上したことは間違いありません。

しかし手術が成功してもそれは単にインプラントと骨が結合しただけで、将来の歯が長持ちするかどうかは分からないのです。
 
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臨床的にはインプラント手術の成功率よりも、インプラントが骨との結合を失うことなくどれくらいの期間人工の歯を支え続けることができたかを部位や設計別に経年的に評価した機能的な生存率の方が重要です。

 
インプラント手術の成功率が向上した現在ですが、経年的な生存率に関しては残念ながら現在にいたっても向上したとはいえません。生存率が上がらない理由は、手術自体の成功率が上がったことで従来では困難と考えられていた症例にまで適用が拡大され、欠損の診断や力学的な配慮が十分に行われないまま強固な骨結合が得られるインプラント体の表面性状だけに頼ったメーカー主導型のインプラント治療が増え続けているからです。
 
経験を問わず誰が手術を行ってもインプラントと骨はくっつく時代にはなりましたが、インプラントが長きにわたって機能できるかどうかは術者の知識と経験にかかっているのです。
 
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*写真はすべて患者様の承諾を得て掲載しています。

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